本文

屋根のとち葺き工程が終ると最上部には箱棟が設えられ、最後に約8.5mにも及ぶ棟木が載せられ、屋根が完成しました。

切妻屋根の屋根葺きは、けらばや妻側の棟周りの納まりに大変手間がかかります。屋根板は一枚一枚を現場に合わせて再度加工し、さらに箕甲の曲線に仕上げていくため、熟練の技が必要とされました。中門の隠れた見どころの一つです。
東西の妻側には、妻飾りとして合計10ヶ所に懸魚が取り付けられました。外側から和釘で母屋桁等に打ち付け、裏側はかすがいで破風板とつなぎ合わせています。

破風板に取り付けられるため、場所によって形が異なります
屋根の仕上げと並行して、建物基壇は左官工事による仕上げが行われました。金堂と同じく、真砂土を主体とした土間たたき風の基壇としています。
雨落ち勾配を付けながら仕上げていきます

平成19年度から2ヵ年にわたって取り組んできました中門の復元工事も、昨年末に無事に竣工を迎えました。小規模な門ではありますが 金堂前面の儀礼空間を区画する重要な建物であり、中門の復元によって伽藍の奥行きが出て金堂がより際立って見えるようになりました。
現在は冬期間のため雪囲い養生をしていますが、今年の春からは金堂と併せて一般に公開されることになりますので、是非ご来跡ください。