ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
史跡慧日寺跡
トップページ > 史跡慧日寺跡 > 甦る古代の伽藍 慧日寺中門の復元【第8回】 中門復元工事竣工

甦る古代の伽藍 慧日寺中門の復元【第8回】 中門復元工事竣工

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新
~甦る古代の伽藍~ 慧日寺中門の復元

棟木の設置

屋根のとち葺き工程が終ると最上部には箱棟が設えられ、最後に約8月5日mにも及ぶ棟木が載せられ、屋根が完成しました。

棟木の設置1  棟木の設置2 棟木の設置3
切妻屋根の屋根葺きは、けらばや妻側の棟周りの納まりに大変手間がかかります。屋根板は一枚一枚を現場に合わせて再度加工し、さらに箕甲の曲線に仕上げていくため、熟練の技が必要とされました。中門の隠れた見どころの一つです。

懸魚の取り付け

東西の妻側には、妻飾りとして合計10ヶ所に懸魚が取り付けられました。外側から和釘で母屋桁等に打ち付け、裏側はかすがいで破風板とつなぎ合わせています。

懸魚の取り付け1  懸魚の取り付け2 懸魚の取り付け3
破風板に取り付けられるため、場所によって形が異なります

基壇の仕上げ

屋根の仕上げと並行して、建物基壇は左官工事による仕上げが行われました。金堂と同じく、真砂土を主体とした土間たたき風の基壇としています。

基壇の仕上げ1  基壇の仕上げ2 
雨落ち勾配を付けながら仕上げていきます
懸魚(げぎょ)

平成19年度から2ヵ年にわたって取り組んできました中門の復元工事も、昨年末に無事に竣工を迎えました。小規模な門ではありますが 金堂前面の儀礼空間を区画する重要な建物であり、中門の復元によって伽藍の奥行きが出て金堂がより際立って見えるようになりました。

現在は冬期間のため雪囲い養生をしていますが、今年の春からは金堂と併せて一般に公開されることになりますので、是非ご来跡ください。

甦る古代の伽藍 慧日寺中門の復元シリーズ

第1回 基礎工事
第2回 復元中門の仕様・立柱・壁工事
第3回 木工事 その1
第4回 木工事 その2
第5回 木工事 その3 壁工事-中塗り
第6回 壁工事-漆喰仕上げ、屋根葺き工事
第7回 屋根葺き工事
第8回 中門復元工事竣工

このページの先頭へ