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楽しい食生活を送るために [3]

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年10月3日更新

最近歯が浮いたような感じがしたり、歯肉がはれていたり、歯がぐらぐらしてきたと感じている方はいませんか?

これらの症状には歯周病(歯槽膿漏)の疑いがあります。そのまま放置しておけば歯を残しておくのが困難となり、抜歯にいたるケースが多い病気です。

歯周病は、歯に付いた歯垢(プラーク、この場合は特に歯周病菌)が歯肉溝(歯と歯肉との境目)に停滞することが起因となります。

初期の症状は歯肉のはれを起こし(歯肉炎)、歯磨き等により出血するようになります。病状が進行すると炎症により歯肉溝はより深くなり(歯周ポケットの形成)、歯を支えている骨に影響(骨の吸収)を及ぼします。

こうなると膿が出たり、違和感や痛みを感じるようになります。歯周病を完治させるまでには、進行度にもよりますが、多くは長期におよびます。残念ながら失われた骨は通常では元には戻りません。健康な歯周組織(引き締まった歯肉)を取り戻すのが治療の目標となります。

歯科医院での歯周病治療は、現在の進行度を調べて、正しいブラッシング法の指導と歯磨きでは取れない汚れ(歯石等)の除去を行います。しかし、歯周病は慢性疾患であるため、治療が成功するか否かは患者さん自身の毎日の歯磨きがいかに適切に行われているかにかかっています。

歯周病の患者さんから、「毎日歯は磨いているんだけどねぇ…。」という声はよく聞くのですが、適切な歯磨きにはいくつかのコツがあります。(前号をご参考になさってください。)

適切な歯磨きの指導を受けたい方、歯周病の症状にお心当たりのある方は、お近くの歯科医院を受診なさってください。

次回は「永久歯を抜歯した後の処置について」詳しく説明いたします。

 

奥羽大学歯学部附属病院 山崎 隆史