磐梯町地域包括支援センターだより(No.52):気にかけあって声かけあって
介護保険制度が始まって、10年が経過しようとしています。瑠璃の里の車をはじめ、いろいろな事業所の車が、町の中を行き交う姿は日常になってきました。
「年を重ね、からだが思うように動かなくなってきたなぁ」「去年の今頃とは違う、一年一年違う」と高齢の方がよくお話をされます。だれもが老いていくことの不安や心配を抱えながら、暮らしておられるのではないでしょうか。介護保険制度は整いましたが、わたしたちが年老いても住み慣れた町で安心して暮らし続けるには、介護保険制度だけでは十分ではありません。
ご近所やお仲間同士、互いに気にかけたり声かけたりする温かさが、何よりも心強いものです。「だいじょうぶかよ」「何かあったら、言ってよ」と。
昨年度、地域包括支援センターでは『60代からの介護予防教室』を開催しました。"元気なからだづくり、楽しみづくり、地域づくり"をテーマに、介護予防について学び合い、自分らしく年を重ね実りある生活を生き生き過ごすきっかけにしていただくこと、そして、心身ともに元気を蓄え、その力を地域に活かしていただきたいとの思いから講座を開催しました。
講座には、50代、60代まだまだ現役で活躍されている町民の方々10名が参加してくださいました。そして、参加された皆さんが、将来自分たちが年老いても安心して暮らせる地域づくりを目指して、ボランティアグループ『つくしんぼ』を立ち上げ活動を始めました。
その活動のひとつ、高齢者の方が気軽に立ち寄れるサロン「お茶飲み会」をスタートさせ、好評を得ています。まさに"気にかけあって声かけあって"。
※ 次号で活動の様子をお伝えします。