ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

新しいワクチンについて<2010年9月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

最近、日本でも新しいワクチンが次々と出てきています。

1.Hib(ヒブ)ワクチン

昨年も町の弘報でお知らせしたワクチンです。

Hibワクチンとは、ヘモフィルス‐インフルエンザ菌b型という乳幼児の髄膜炎の原因となる細菌の感染を予防するワクチンです。対象は2カ月から5歳未満です。年齢によって接種回数が異なります。小児科では予約が取れない状況が続いていましたが、秋頃には供給体制が整うとのことです。

2.小児肺炎球菌ワクチン

大人の肺炎球菌ワクチンは肺炎を予防するためのものですが、小児肺炎球菌ワクチンは主に髄膜炎を予防するためのものです。

肺炎球菌は乳幼児に対して髄膜炎や重い肺炎を起こす細菌です。髄膜炎になる確率は非常に低いですが、かかった場合は約10%が死亡し、多くの子どもが精神遅滞、難聴や学習障がいなどの後遺症に苦しむことになります。

接種対象は2カ月から10歳未満です。年齢によって接種回数が異なります。

3.子宮頚癌(しきゅうけいがん)ワクチン

性交渉によって、ヒトパピローマウィルス(HPV)が子宮の入り口(子宮頚部)に感染することで子宮頚癌になる可能性があります。

性交渉を経験した人なら誰でもHPVに感染する可能性があり、そのほとんどは自然にウィルスが体の外に排出されます。長く感染が続くと、数年から十数年後に癌となります。

20~30歳の女性でも子宮頚癌になると赤ちゃんが産めなくなったり、命を落としたりしています。1年間に約15,000人の方が子宮頚癌にかかり、約3,500人の方が亡くなっています。

このHPV感染を予防する方法が、ワクチン接種と定期健診です。ワクチンですべてのHPV感染を予防できないので、定期検診も必要です。対象は10歳以上の女性です。

性交渉を開始する前に接種するのが最も効果的と考えられていますが、大人でも感染防止に効果的です。専門の学会では45歳までの接種を勧めています。計3回の接種が必要です。

4.まとめ

これらのワクチンは任意接種のため1回数千円以上かかり、かなりの出費となります。自治体によっては補助を出してくれる所も出てきています。

また、Hibワクチンや小児肺炎球菌ワクチンは、三種混合ワクチンなどと同時接種(受診した日に異なる部位に接種)することが可能な場合もあるので、かかりつけの先生に相談してみて下さい。

 

磐梯町医療センター  及川 智幸