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虫さされについて<2006年6月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

磐梯山もようやく山開きとなり、日差しも日に日に強くなってきました。外に出る機会も多くなるこの季節ですが、出かけるときの服装はどうしていますか。

ツツガムシ病という名前を聞いたことがありますか。毎年春先から夏にかけて病原体を持ったダニの幼虫に刺されて感染する病気で、普通は、雑木林、藪、河川敷、および畑などに生息する野ネズミ等に寄生していますが、山菜取りやハイキング、農作業等に出かけた人に取り付くことがあります。症状としては出かけた七~十日後より発熱、全身倦怠感、関節痛等の風邪のような症状が出現します。その後ほぼ全身にわたって小豆大ほどの赤い発疹が現れ、刺された近くのリンパ節がはれてきます。刺される場所はわきの下、胸背部、お尻、陰部などの柔らかい部位が多いようで、発熱してから六日位では中央部が黒いカサブタ状になっています。

予防法としては前述のような場所へ行かれるときは長袖、長ズボン、長靴を着用し、できるだけ素肌を露出させないようにする。休息するときはなるべく裸地を選び草むらには直接座ったりしない。ダニよけや防虫剤を衣服に散布する等があります。いずれにしてもこのような症状に当てはまるような場合は早急な医療機関への受診が必要です。

また、ダニといえばハウスダストや杉に代表される花粉、その他食物などによるアレルギーが有名です。アレルギーを起こすようなダニはヒョウダニと呼ばれるもので室内のほこりの中に含まれる人のフケ等を食べています。ダニの糞やダニの死骸が気管支喘息や、鼻炎、皮膚炎等のアレルギーの原因となります。このアレルギーは特定の季節に起こるのではなく一年を通じて起こるのが特徴です。予防法としては部屋の掃除をまめに行う、床はなるべくカーペットを敷かない、できればフローリングにするなどがあります。

先月号でも紹介されましたが急速にアレルギー症状が出現する場合は命にかかわることもあります。早めの受診をお勧めします。

磐梯町医療センター 医師 田部 宗玄