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虫刺されにご用心<2006年5月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

屋外で体を動かすのに良い季節となってきました。虫刺されも多くなるこの頃、アレルギーによる致命的な病態に注意が必要です。アナフィラキシーショックといいます。

人間にとって異物が体内に侵入した際、体を守ろうとする防御反応が不利に作用し、くしゃみ鼻水、喘息などさまざまな反応を引き起こすのがアレルギーです。アナフィラキシーとは、原因物質に接触したり、摂取した後、数分から数十分以内にアレルギーによる症状が前身に現れる激しい急性のアレルギーです。

具体的な症状は、顔面蒼白、冷汗、動悸、胸内苦悶、呼吸困難、腹痛、下痢、嘔吐、蕁麻疹、血圧低下による意識消失、などが特徴的で重症例では死に至ることがあります。

原因物質として医薬品,蕎麦、牛乳、卵、魚、木の実、酒などの食品、さらに蜂毒、クラゲ毒、ハムスター咬症やラテックス(ゴム手袋)などがあります。

特定の物質にアレルギーがある方はその物質に触れたり、食べたりした際にその症状が出る危険があります。また、アナフィラキシーショックが疑われる場合、出来るだけ早く最寄の医療機関で治療を受ける必要があります。

今まで食事や蜂毒によるアナフィラキシーショックを起こしたことがある(特に林業など山で作業する)方は、万が一症状が出た場合に備えて、エピペンという自己注射キットを医師に処方してもらうことが出来ます。医療機関を受診するまでの間に、症状を軽減するのに役立ちます。かかりつけ医などと相談してください。

スズメバチは、夏に刺されることが多いですが、刺されない工夫として、黒っぽい服装は避けて、白い色の服装、明るい色の服装にしましょう。黒い色のカメラ、花柄の服装も危険です。香水や整髪料をつけるのもやめましょう。洗濯物を取り入れるときは、よく点検をしましょう。

磐梯町医療センター 医師 屋島治光

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