磐梯町地域包括支援センターだより(No.73):シリーズ権利擁護(2) 知っていますか?「成年後見制度」<2012年12月>
高齢者が安心して住みなれた地域で生活するためには、家族や周囲の方々が高齢者に関する正しい知識を持つことが大切です。そこで、シリーズで高齢者の権利を守る「権利擁護」について特集します。
近年、認知症のために判断能力の低下した高齢者に、必要のない住宅リフォーム契約を結ばせる悪質な事例が多発しており、被害防止の観点から成年後見制度が注目を浴びています。
シリーズ第2回目は、「成年後見制度」についてお伝えします。
虐待に気づいた人には通報義務があります。地域や介護保険施設などで虐待を受けている高齢者を発見したり、「虐待かもしれない」と思った場合は、町役場町民課または地域包括支援センターに相談・連絡してください。
1.成年後見制度ってどんな制度ですか?
認知症、精神障がいなどの理由で判断能力の不十分な方々は、不動産や預貯金などの財産を管理したり身のまわりの世話のために介護などのサービスや入所に関する契約を結んだり、財産分割の協議をしたりする必要があっても、自分でこれらのことをするのが難しい場合があります。
た、自分に不利益な契約であってもよく判断できずに契約を結んでしまい、悪徳商法の被害にあうおそれもあります。このような判断能力の不十分な方々を保護し、支援するのが成年後見制度です。
2.成年後見制度にはどのようなものがあるのですか?
大きく分けると、法定後見制度と任意後見制度の2つがあります。
法定後見制度
すでに判断力が不十分な人に代わって、法律行為をしたり、被害にあった契約を取り消したりする制度
任意後見制度
今は元気だが将来、判断能力が不十分になった時に備えておくための制度
3.申し立てから後見開始までの期間は?(法定後見の開始までの手続の流れ)
本人の陳述聴取など ⇒ 後見人等の候補者の適格性の調査など ⇒ 選任(3~4ケ月以内)
4.相談するにはどこにいけばいいの?
- 磐梯町役場
- 社会福祉協議会
- 家庭裁判所<外部リンク>
- 地域包括支援センター
などにご相談ください。