磐梯町地域包括支援センターだより(No.68):認知症予防(パート2)
これまでの研究から、認知症を予防するためには「脳を健康にすること(生理的アプローチ)」と「脳を鍛えること(認知的アプローチ)」が重要であることがわかってきました。
そこで3回シリーズで認知症予防を特集します。
今回は「脳を鍛える」方法について掲載します。
認知症にならないよう脳の3つの機能を鍛えましょう
- エピソード記憶を鍛える
エピソード記憶とは「昨日の夕ご飯に○○○を食べた」というように体験したことを記憶して思い出す機能です。
効果的なトレーニング
1日遅れ、2日遅れで日記をつけたり、レシートを見ずに記憶を頼りに家計簿をつけたりするのがエピソード記憶の機能維持に有効です。
- 注意分割機能を鍛える
注意分割機能とは、2つ以上のことを同時に進行するとき、適正にそれらのことに注意を配る機能です。
効果的なトレーニング
複数の料理を同時に作る、5~6人のグループで会話をするなどの行為で、注意分割機能を鍛えることができます。
- 計画力を鍛える
計画力(思考力)とは、物事の手順や段取りを考えて行動する能力をいいます。
効果的なトレーニング
新しい料理の献立を考える、園芸作業の計画を立てる。将棋や麻雀など頭を使うゲームをする、新しい趣味に挑戦するなどの方法が、計画力の維持に有効的です。