磐梯町地域包括支援センターだより(No.67):認知症予防(パート1)
これまでの研究から、認知症を予防するためには「脳を健康にすること(生理的アプローチ)」と「脳を鍛えること(認知的アプローチ)」が重要であることがわかってきました。
そこで3回シリーズで認知症予防を特集します。
今回は認知症と食事について掲載します。
認知症の予防に良い食品について
できるだけ魚を食べましょう
サバ・イワシ・サンマ・アジなどの青魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、脳の神経伝達をよくしたり、血流をよくする働きがあります。
- 野菜を食べましょう
かぼちゃ・じゃがいも・ねぎ・ピーマンなどに含まれているビタミンやベータカロテンは抗酸化作用があり、脳の老化を防ぐ働きなどがあります。
- 大豆製品や納豆を食べましょう
豆腐・油揚げ・おからなどに含まれているレシチンは血管壁のコレステロールを溶かし、動脈硬化を防ぐ効果大。納豆に含まれているナットウキナーゼは血栓の主成分・フィブリンを溶かす働きがあります。
※意外とお勧めなのが缶詰
毎日、刺身・焼き魚を食べるのも大変だと思います。手軽に摂取できる加工食品としてお魚の缶詰が便利です。中でも「サバ味噌煮」「サンマ蒲焼」「イワシ味付」などは、原材料そのものにDHAが多く含まれています。缶汁の中にもDHAがたくさん含まれているので、調理方法を工夫して(煮物に活用する等)捨てずに利用するようにしたいものです。
おわりに
磐梯山を眺めながら、食卓に刺身が並び、豆腐・わかめのみそ汁、そして、米飯に納豆をかけていただく。ごく自然な見た目も美しい和食に長生きの秘訣が隠されていると思います。