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4月からの歯科診療について<2011年5月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

4月からは内科の診療時間に従い、歯科での診療時間の開始も8時30分に変更となりました。また、それに伴い第1、第3、第5土曜日の午前中も診療日となります。これにより、医科で診療を受けたあとでも歯科に通院することが今まで以上にスムーズに行えるようになりました。さらに平日、多忙で歯科にかかることができなかった方にも土曜日の診療時間を有効に利用していただくことが可能となります。

月曜日から土曜日まで午前、午後ともに田辺が診療を行います。(木曜日の午後は奥羽大学附属病院より引き続き、今関先生が担当になります。)歯科を通じて一人でも多くの方の歯や口腔内の悩み、問題点を解決していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

現在、歯科に来院される患者さんのうち、約7割の方が入れ歯と歯周病の悩みを抱えています。今回は入れ歯と歯周病、そして健康との関係についてそれぞれ取り上げたいと思います。

入れ歯は噛めない!

入れ歯のイラスト

歯を抜いた後、そこを補うために樹脂の床と人工的な歯を顎の骨に載せ、吸着させて使うものを俗に入れ歯と言います。

時折、「歯を全部抜いて入れ歯にしてください」なんていう方もいらっしゃいます。

入れ歯にすれば虫歯になることもなく食べられると思っていたのかもしれませんが、これは大間違いです。どんなに良い入れ歯でも全部歯がある時の3分の1程度しか咬む力が発揮されないのが現実なのです。特に総入れ歯の方は苦労されている方も多いはずです。

少しずつ使っていきながら定期的に調整をして慣れていくことで、ある程度のものは噛めるようになる、それが入れ歯なのです。

 

歯周病って?

最近、TVコマーシャルなどでもよく耳にする歯周病。

昔から歯が抜けるのは老衰が原因であると言われてきましたが、1960年頃から日本でも歯周病の研究が進み、近年では歯が抜ける原因の多くは歯周病であることは周知の事実といってもおかしくないほど全国的に浸透しています。

では原因はご存知ですか?

原因は様々ありますが実は最初の始まりは歯茎に付着するプラーク(歯垢、磨き残し)といわれる汚れです。

何気ない磨き残しが歯石となり、そこに細菌の巣がつくられ、骨を溶かし、歯周ポケットを形成します。やがて歯はグラグラになり抜かなければいけなくなる、という病気なのです。

おばあさんが歯を磨いているイラスト

病気になった歯はなかなかすぐに痛くならずに気づいた時にはもう抜かなきゃいけない、ということもよくあるため、非常に怖い歯の病気ですが実は的確な歯磨きを行うことで防ぐことができます。

歯磨きというのは簡単なようで難しいのですが、コツさえ掴めば誰でも綺麗に磨くことができるのです。この機会に是非一度歯科でブラッシング指導を受けてみてはいかがでしょうか。

 

好きなものを食べられるということは…

現在、歯科に来院される方を診療していて気づくことは、高齢でも元気で健康な方は自分の歯が多く、不自由なく食べたり噛んだりできる人が多いということです。

食べたいものをしっかり噛んで飲み込むという行動は体にしっかり栄養を吸収させるばかりでなく脳を活性化させ、またストレスの解消にも繋がります。逆に食べたいものを食べられない、噛めないということは、消化管にかかる負担も増加するばかりでなく精神的なストレスも多くなりがちです。

今ある歯を1本でも多く長く大切にすること、あるいは入れ歯のメンテナンスを定期的に行って少しでも咬める状態を維持することが健康と長寿の秘訣と言っても過言ではありません。

 

これからの診療は…

おじいさんを診察しているイラスト

歯科では一人でも多くの方の健康を維持していくために、定期的に歯周病や入れ歯のチェック、メンテナンスを診療室で行っていきたいと思っています。残念ながら歯医者に通院治療の終わりはないのです。その代わり、一人でも多くの方に定期的にかかりつけの歯科として利用していただきたいと思っています。一緒に頑張っていきましょう。

 

磐梯町医療センター 歯科医師 田辺 理彦

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