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百日咳にご注意<2010年7月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

雨の多い季節になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

風邪などで長引く咳の患者さんを診察することは少なくありませんが、2週間以上持続する咳の場合注意が必要です。結核や癌といた生命を脅かす疾患を念頭に置いて検査を進める必要があるからです。

近年成人に増加傾向がみられ咳を主症状とする疾患に百日咳があります。原因菌は百日咳菌という細菌です。

三種混合の予防接種を受けていない乳幼児は免疫を持たないため重症化しやすく、百日咳菌を出している人と接触させない注意が必要です。予防接種は5年以上経過すると効果が徐々に低下するため、成人に発症する人が増えているといわれています。

咳き込むこどものイラスト

症状は7~10日の潜伏期間の後、普通の風邪の症状で始まり、徐々に激しい咳となります典型的な咳は、コンコンコンという連続した激しいせき込みの後ヒューッという笛のような吸気音が続くのが特徴で、嘔吐を誘発することもあり体力を消耗します。危険な合併症に肺炎と脳症があります。

診断は特徴的な症状と、特殊な培地を用いた培養か、血液中の百日咳抗体価を2回測定し判断します。

治療はマクロライド系抗生剤の内服を2週間程度継続する必要があります。発症すると3週間ほど菌を排出しますが、抗生剤内服により5日ほどで排菌は止まるようです。咳の発作がなくなるまでは2~3カ月かかる場合もあります。

予防接種による予防が重要で、飛沫感染、接触感染に対しマスクの着用や手洗いが有効です。

長引く咳は軽くても放置しないで医療機関に相談しましょう。

磐梯町医療センター  屋島 治光