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認知証について<2010年3月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

65歳以上の高齢者の10人に一人は「認知症」であるという報告があります。磐梯町の高齢化率は30%を超えていますので、磐梯町には120人、会津・南会津全体では9000人以上の認知症の方がいる計算になります。これは他人事ではありません。

認知症を考える上で大切なことは、認知症を予防する生活習慣を心がけること、早期発見や早期治療に努めること、認知症の方をみんなで支えながら、いつまでも住み慣れた場所で幸せに生活していただくことです。

認知症の予防

ハイキングをしているイラスト

認知症の代表的なものに、脳血管性とアルツハイマー型とがあります。

脳血管性では動脈硬化、高血圧、糖尿病など生活習慣病が原因となりますので、これを予防することが大切です。アルツハイマー型の場合は脳細胞の萎縮や機能低下を防ぐために、いくつかのことが勧められています。

  • 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事をとる。
  • 適度に運動を行い足腰を丈夫にする。
  • 深酒とたばこをやめ規則正しい生活を送る。
  • 高血圧、肥満など生活習慣病の予防、治療を心掛ける。
  • 転倒に気をつける。
  • 考えをまとめ表現する習慣をつける。
  • こまやかな気配りをしたよい付き合いを行う。
  • いつも若々しくおしゃれ心を忘れない。
  • くよくよせず明るい気分で生活する。

などです。自分や家族が認知症にならないために、今からでも心がけ、実践したほうが良いと思います。

認知症の早期発見

みんなで談笑しているイラスト

認知症を疑うサインは、

  • 同じことを言ったり聞いたりする。
  • 興味や関心がなくなった。
  • 置き忘れやしまい忘れが目立つ。
  • 物の名前が出てこない。
  • だらしなくなった。
  • 時間や場所の感覚がおかしい。
  • 計算の間違いが多い。
  • 怒りっぽい。
  • ガス栓や水道の蛇口の閉め忘れが頻繁にある。
  • 普段歩いている道に迷う。
  • 「財布を盗まれた」と言う。

などです。

認知症を早期発見・治療し、進行を遅らせることで、有意義な人生を長く続けることが期待できます。また、他の病気でも同じような症状をきたしている場合があります。認知症を疑ったら早めに医師に相談しましょう。

認知症の方と暮らす

認知症には、覚える、考える、判断するなどの脳の機能低下による「中核症状」と、怒りっぽい、暴力をふるう、徘徊するなどの生き残っている脳がうまく働かないことによる「周辺症状」があります。認知症の方と一緒に生活する上で、この「周辺症状」が介護者の負担を重くする要因となります。

認知症により「記憶」に障がいがあっても、「感情」は保たれていると考えられています。

認知症の方の間違いを否定したり、怒ったりすると、それが「不安」や「イライラ」、「怒り」となり、「周辺症状」が増え、落ち着かなくなります。「困った時に怒られる」という経験から、介護者に対する抵抗や暴力が現れます。逆に「中核症状」を優しく容認し、認知症の方が「安心する」「ほっとする」「喜ぶ」環境におき、「困った時に助けてくれる」という安心感を維持することで、穏やかに生活していただけます。

戸惑う事も多いですが、家族だけで抱えこまずに、早めに地域包括支援センター等に相談し、専門家のアドバイスを受ける事も大切です。

磐梯町医療センター  齋藤 充