新型インフルエンザに備えましょう<2009年5月>
印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

今季節性のインフルエンザの流行がようやく収束しつつある今日この頃ですが、メキシコで豚インフルエンザ患者が多数発生し、人から人への感染が確認され、他国にも感染が広がりつつあり、身近な問題となってきました。
そこで新型インフルエンザについて知識を深め、被害を最小限にするために、家庭や個人のレベルでどのように対処すべきか、厚生労働省のガイドラインをもとに考えてみましょう。
今回の場合、これまでに知られていないA型豚インフルエンザ(H1N1)が多くの人に感染し、発熱、咳、咽頭痛、鼻汁、筋痛、などを引き起こし、メキシコや合衆国では死亡例も報告されていますが、タミフルとリレンザが治療に有効であることが分かっています。患者の咳やくしゃみのしぶきを直接吸い込むか接触により目、のど、鼻の粘膜に付着し感染の原因となります。従来のワクチンは無効で製造には数カ月必要です。
国内で患者が発生する前からできることは
- 情報収集(新しいインフルエンザの情報に注意し、国や地域の対策を理解しておく)
- せっけんで手洗い、うがい、マスクなど咳エチケットの励行
- 学校休業、企業などの業務縮小が行われる場合、家庭内での役割分担の相談
- 食料など必需品の約2週間分の備蓄が望ましい
国内で患者が発生した場合は
- 情報収集(マスコミ、厚生労働省、自治体、保健所などのホームページや電話相談窓口の利用)
- 外出自粛、マスク着用
- 新型インフルエンザに感染した可能性が高い場合、すぐに医療機関を受診せず、保健所窓口(発熱相談センター)にまず電話相談し、指定された医療機関を受診するなどです。
一人ひとりが正しい知識を持ち、冷静に行動し、協力し合ってこの時期を乗り切っていきましょう。
(平成21年4月30日作成)
磐梯町医療センター 屋島 治光