ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

冬の感染性胃腸炎<2008年12月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルス等による嘔吐(おうと)や下痢を主な症状とする病気です。 今回は代表格のノロウイルスについて簡単にお話しします。

ノロウイルス感染は秋から春先に多くなります。 貝を生で食べる機会が増え、冬にウイルスが活発になること等が原因と考えられています。

ノロウイルスは、牡蠣(かき)やハマグリ等の二枚貝の中に蓄積され、汚染された貝を生食すると人間の腸の中で増えます。 腸の中のウイルスは、吐き気、嘔吐や下痢等の症状を起こし、ウイルスを含んだ嘔吐物や下痢便から周りの人に感染します。 知らずにウイルスを触った手で食事をして、一緒にウイルスも口に入れてしまうのです。

嘔吐物が乾いてその粉末を吸って感染することもあるので、嘔吐物やそれを拭いたタオル等は密封して捨てましょう。

ウイルスは口に入ってから1~2日で感染し、症状が持続するのも1~2日と短いです。 ワクチンや特効薬はありません。脱水にならないよう水分補給が必要です。 細菌を退治する抗生物質は効かないので、吐き気止めや整腸剤を使用する治療が一般的です。下痢止めの薬は、ウイルスを体の中に留めることになるので普通は使いません。

家では、まずはポカリスエット等のイオン飲料水を少しずつ(ペットボトルのフタ程度の量で)何度も飲みましょう。飲み物をゴクゴク飲むと、お腹が刺激され吐いてしまいます。少しずつ飲んでも吐いてしまう時は、点滴等の治療が必要かもしれません。病院に相談して下さい。

最も大事な予防法は「流水・石けんによる手洗い」です。また、貝類をしっかり加熱して食べて下さい。感染しないよう体調を維持することも大事です。

ウイルスをやっつけるためには、家庭用漂白剤(ハイター、ブリーチ等)で消毒するか、85℃以上で1分間以上過熱する必要があり簡単ではありません。

何かわからないことがあれば、いつでも医療センターに相談して下さい。

 

磐梯町医療センター 及川 智幸