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薬剤による禁煙治療について<2008年.4月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

新しい年度を迎え、今年こそは禁煙に挑戦しようと考えている方もいらっしゃると思います。

喫煙により癌や心臓病、脳卒中、胃潰瘍、慢性肺疾患(喘息や肺気腫)などの危険が増すばかりでなく、肌の老化や歯周病、骨粗鬆症なども進行します。本人だけではなく、周囲の方への受動喫煙も問題となります。

タバコが悪いとわかっていてもやめられないのは、「ニコチン依存症」になっているからです。 ニコチンは麻薬やアルコールと同じように、依存性を起こす物質です。 ニコチンが脳に入ると覚醒、快感、気分転換、不安解消など満足感が得られます。そのためにタバコがやめられないのです。

禁煙治療により一時的に医療費が増しても、将来癌や心臓病、呼吸器疾患などの患者数が減り、長期的にみれば医療費を抑制できるという考え方のもと、一定の条件を満たせば、保険診療で禁煙治療を受けることも可能となっています。

これまでは主に「ニコチンパッチ」による「ニコチン置換療法」が行われてきました。 この治療は、ニコチンの含まれるパッチを貼り、ニコチンを持続的に体に吸収させ、タバコを吸いたいという気持ちを抑え、喫煙習慣を止めます。 8週間にわたり徐々にニコチンの量を減らしていき、最終的にはニコチンから離脱しようという治療法です。

最近になり、禁煙の「内服治療薬」が承認されました。 この治療薬はニコチンを含まず、ニコチン依存症に関係する脳内のニコチン受容体に作用して、禁煙に伴うニコチン離脱症状やタバコへの切望感を軽減します。

タバコを吸う人のイラスト

それと同時に、内服中に再喫煙した場合でも、ニコチン受容体へニコチンが結合するのを阻害し、喫煙による満足感を抑制するため、禁煙を継続しやすくなります。

少量から内服をはじめ、1日1~2回、最長12週間内服治療を継続します。

いずれの治療も、禁煙の初期導入が目的です。これまで治療をためらっていた方や、これまでの治療でうまくいかなかった方も、再度禁煙治療を考えてみてはいかがでしょうか。

 

磐梯町医療センター 齋藤 充