スギ花粉の飛散に備える<2008年2月>
まだまだ雪が多い今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか。平成20年1月中は、町内でインフルエンザの発生は散発的で、ウイルスなどによる感染性胃腸炎が多数見られました。今後とも手洗いうがいなどによる感染防止が重要ですね。
さて2月に入りますとスギ花粉の飛散が気になる方も多いのではないでしょうか。全国では花粉症は2000万人、そのうちスギ花粉症の方は1300万人とされています。環境省の発表によりますと平成20年度のスギ花粉飛散開始は会津地方で2月下旬から三月初旬にかけて、東海から関東、東北では総飛散量は平成19年春に比較して1.5倍から3倍に増加する地域が多いと予測しています。
目のかゆみや痛み、鼻づまり、鼻汁といった症状は大変つらいもので、仕事や学校の早退、欠勤、欠席の原因となる場合もあります。2005年文部科学省の試算では1~3月期の花粉症による経済損失は数千億円、経済効果1千億円を上回るとされています。
自分が花粉症かなと思った時は耳鼻科、眼科、内科などへ受診し相談しましょう。抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、ステロイド剤などの外用薬、内服薬により治療を行います。抗アレルギー剤の効果発現には2週間ほどかかるため、昨年症状があった方は花粉飛散が始まる前に予防的内服を開始されることをお勧めします。
日常生活注意点
- 花粉が飛散する期間、晴れた日や風の強い日などは外出を控えましょう
- マスク、眼鏡、帽子、マフラーを着用して目、鼻から花粉を遠ざけましょう
- 花粉を家の中に入れないようにしましょう
- バランスのとれた食生活に改善しましょう
- たばこやお酒、刺激性の強い香辛料などの摂取は控え目にしましょう
- ストレスは上手に解消しましょう
磐梯町医療センター長 屋島治光