磐梯町地域包括支援センターだより(No.11):お風呂を楽しもう
体を温め、疲れを洗い流す入浴タイムは、体だけでなく心も温め心身をいやす効果もあります
熱い湯に入らない
熱い湯に入ると、交感神経が緊張して血圧が上昇します。しかし、しばらく湯につかっていると今度は末梢血管が拡張して血圧は下がります。急激な血圧の上昇をきっかけとして脳貧血が起こり、浴槽で意識を失う事もあるので、気をつけましょう。
また、ぬるめのお湯での半身浴も体の芯から温まります。

心をしずめる足湯
大き目の洗面器かタライを用意し、40度前後のお湯を入れてくるぶしまでつかります。血行がよくなって体全体が温まります。
ぬるくなったときはお湯をつぎ足して、10分~15分ほど楽しみましょう。合間で、指や足裏のマッサージをすると気持ちが良く効果的です。
また、沐浴剤や入浴剤を入れると香りが楽しめてさらにリラックスできます。
出がらしのお茶をガーゼの袋に詰めて、洗面器のお湯に浮かべると水虫の治療にも効果があるそうです。
温泉に行こう
温泉は泉質によってさまざまな効能が期待できます。
また、温泉地に行って日々の生活から離れることによる環境の変化が心地よい刺激となり、心身の調子を整える「転地効果」も期待できます。
温泉地を楽しんで心身をリフレッシュさせましょう。
家庭でできる? 簡単薬湯
お酢
お酢を浴槽に入れると、肌のPH度が適度に調整され、肌の状態がよくなる。汚れが落ち、肌のかさつきやかゆみも抑えてくれるので、乾燥肌やアトピーの人などに。特にリンゴ酢は血行促進や血圧低下の作用もあるカリウムの含有量が豊富なのでオススメ。ストレス解消や生理痛対策にも。生理痛の場合はふだんより熱めの温度がよい。
炭
炭は無数の穴が開いた多孔体構造をしており、その孔が塩素など水道水に含まれる残留物質を吸着してくれるのでお湯がきれいになる。カルシウムや鉄など炭のミネラル成分がお湯に溶け出す、遠赤外線効果で血行をよくするなどさまざまな薬効がある。冷えや神経痛、肩こり、腰痛などによい。木酢液などを使えば、森林浴気分も味わえるかも。
ゆずほか柑橘類
ゆずやレモン、みかんなど柑橘類の皮に含まれる精油成分には、血行をよくする作用がある。冷え性や冷えが原因で起こる神経痛、筋肉痛、関節痛、腰痛、そしてリウマチ対策などに。また、ヒビやアカギレなどの肌のトラブル解消にもよい。冬至の日にゆず湯に入るという習慣には、寒い時期の健康法としての意味があったのだ。