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インフルエンザ<2006年11月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

咳き込んでいる人のイラスト

症状

インフルエンザウイルスが人間の気道粘膜から侵入すると、高熱、全身倦怠感、筋肉痛に始まり、喉の痛み、咳・痰、などを発症します。通常、十分な免疫力や体力があれば1週間ほどで回復しますが、その場合でも気道粘膜障がいの回復には2週間かかるといわれます。

合併症として知られているのは、肺炎、脳炎、神経の麻痺などです。発熱等の症状が出て2日目ほどで、脳症としてのけいれん、意識障がいが出てくることがありますので注意が必要です。

特徴

インフルエンザは、表面のたんぱく質の種類により、A,B,C,の3種類に大きく分類されます。また、インフルエンザウイルスは突然変異を起こしやすく、地域的、あるいは世界的流行をひきおこし、多くの死者を出すことがあり、新型インフルエンザの出現が心配されています。

診断

冬の流行時期に典型的な症状があれば診断は容易ですが、検査として迅速診断キットが広く用いられています。

女の子のイラスト

治療

発症してすぐの場合、抗ウイルス薬が有効です。その他、症状に応じて内服薬などを用いますが、肺炎、脳炎などの合併症により入院治療が必要となることもあります。発症すると3~7日間ウイルスを排出しますが、経過とともに減少し、排泄期間の長さには個人差があります。

学校保健法では、「解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています。また、職場復帰の目安については決まった規則や取り決めはありませんが、無理せず十分に体力を回復してから復帰したほうが良いと考えます。

予防

インフルエンザウイルスに対する免疫力を高めるため、ワクチン接種が有効です。日本でのインフルエンザワクチンの研究報告によると、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとしています。また、乳幼児に対しては、1歳~6歳未満の幼児では2~3割の発病を阻止する効果があり、1歳未満の乳児では対象症例数も少なく、効果は不明でした。

ワクチンは流行が予想される数種類のインフルエンザに対する免疫のみを強化できます。一般のかぜウイルスや、新型を含めその他のインフルエンザウイルスには効果がありません。また、副反応として急性散在性脳脊髄炎がまれに起こることがあります。しかしながら、高齢者や呼吸器疾患を持つ小児、免疫力が低下する慢性疾患患者に関しては感染した場合重症化し易いため、主治医と相談した上でワクチン接種することが望ましいでしょう。ワクチンによる予防効果の有効期間は約5ヶ月とされます。インフルエンザの流行しやすい期間は12月から4月頃でピークは2月頃ですので、11月から接種を開始することが望ましいでしょう。

13歳未満の小児は2回接種が推奨されています。それ以外は1回もしくは1~4週間空けてもう1回接種するとされています。65歳以上の高齢者は1回のワクチン接種で十分な免疫が得られますが、13歳以上65歳未満の方は医師と相談の上どちらかを選んでください。

 日常の予防対策として

  • 過労を避け十分な睡眠、栄養、休養をとること
  • うがい、手洗いを励行し、人混みを避けること
  • 鼻、のど等を乾燥から守るためにマスク、加湿器等を使用すること

などをお勧めします。

磐梯町医療センター 屋島治光