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誤嚥(ごえん)について<2006年9月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

もともと、脳梗塞や、その他の病気により嚥下障がい(物をうまく飲み込むことができない)がある場合はもちろんとして、高齢者になるにつれて誤嚥は起こしやすい病気のひとつといえます。

食事の際に咳き込み、むせりなどの症状がある方は可能性が高いといえます。

食事の際には急いで口の中にかき込まずに、ゆっくりとしたペースで食べるといいでしょう。また、食事自体も、固形物と水分ときっちりと分けるのでなく、見た目には少々美しさに欠けますが、混ぜ合わせ少しとろみをつけたほうが飲み込みやすいことも多く、個人にあった食事で解決されることもあります。

誤嚥により引き起こされる病気として、肺炎が最も多いといえます。食事の際によくむせりがあった人や、一度食べた物を吐いてしまいそれを肺に吸い込んでしまったときなどに発熱、喘鳴(ゼイゼイ)、呼吸困難、等の訴えがあるときはこの可能性が大きいと思われるので、すぐに医療機関にかかるようにしてください。また、餅などのある程度の大きさの固形物では窒息の危険もあり大変危険です。

この場合はすぐにのどに詰まった食べ物を取り除かなければ命にかかわります。

すぐに救急車を呼ぶのはもちろんですが、口の中に指を入れて食べ物をかき出したり(苦しくて無我夢中の場合には、歯でかまれる危険性はありますが)、場合によっては掃除機のパイプの先端を入れて食べ物を吸い出したりする必要もあります。予防として、予め食べ物を食べる人に合わせて一つ一つ小さめに切りそろえておくのがよいでしょう。

高齢者だけでなく、乳幼児の方では誤飲、誤食の危険もあります。粒の小さな食べ物(ピーナッツなど)はなるべく近くに置かないほうがよいでしょう。もし、気管に詰まらせてしまった場合には全身麻酔をかけて取らなければいけなくなる場合もあります。

いずれにしても乳幼児の場合には口の中に入れて危険な恐れのあるものはそばに置かないのが一番の予防策でしょう。

 

磐梯町医療センター 田部宗玄