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熱中症を予防しよう<2006年8月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

梅雨が開け、暑い日が続きます。この時期、熱中症に注意が必要です。

人間は気温が高くなると、体温を一定に保つため、汗を分泌し皮膚の血管が拡張します。この状態が長く続くと、水分や電解質が大量に失われます。また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が上昇し、様々なタイプの熱中症を発症してきます。

熱けいれん

大量の発汗により水分と電解質が多量に失われますが、水分だけ補給していると電解質(ナトリウム)が不足し、下肢や腹筋に好発するけいれんが起きます。スポーツドリンクなどの水、電解質の補給で予防が可能です。

熱疲労(熱射病の前段階)

さらに大量の発汗により水分と電解質(ナトリウム)が減少すると、脈が速くなり、尿が非常に少なくなり、血圧が下がります。失神を起こすこともあります。

熱射病

体温上昇により脳の体温調節中枢が障がいされ、発汗機能も傷害され、意識障がいをきたし、血圧が低下し、尿が十分でないといった状態となります。これは非常に危険な状態で、生命の危険があり、直ちに治療が必要です。

対処法

まず高温多湿な環境から涼しい場所へ患者さんを移します。体温が正常で意識がはっきりしている方には経口的に水分と電解質を摂取させます。経口摂取ができなかったり、意識が混濁していたり、体温が40℃を超えている場合は熱射病の疑いがあり、直ちに医療機関での治療を必要とします。体を冷やしながらすぐに救急車などで救急病院へ搬送しましょう。

予防法

睡眠不足や過労の状態で、高温環境での運動や作業することは避けましょう。寒暖計の湿球が28℃を超える環境では作業や運動をしないようにしましょう。天気が良い日は帽子を着用しましょう。運動する際には水分や電解質を補給するようにしましょう。

磐梯町医療センター 医師 屋島治光