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花粉症の予防と治療<2006年1月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

現在日本人の五人に一人は花粉症と言われています。花粉症は、植物の花粉により、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が起きる病気です。その代表的なものはスギ花粉で、二月~五月頃に飛散します。

花粉症の原因は遺伝的な体質だけではなく、大気汚染、高たん白に偏った食生活、気密性の高い住環境、ストレスなどの要因があり、現代病として花粉症の方は年々増えてきました。

花粉症の予防には、早めの治療開始と、花粉の飛散時期に、花粉をなるべく吸い込まないことが大切です。

抗アレルギー薬は効き始めに時間がかかるため、花粉の飛散開始時期の約二週間前から内服する必要があります。飛散時期には、風の強い晴れた日には外出を避け、マスクやゴーグル(プロテクター付眼鏡)、帽子を着用する、花粉の着きにくいすべすべした服を着る、髪はコンパクトにまとめる、家に入る前に花粉を払う、うがい・手洗いをする、ストレスを避け十分な睡眠をとる、高たんぱく質食を摂り過ぎない、などの点に心がけましょう。

抗アレルギー成分を含み花粉症を和らげる食材としては、シソ(ルテオリン、αリノール酸)、緑茶(カテキン)、甜茶(てんちゃ)【バラ科】(エラギタンニン、アストラガリン)、プロポリスなどがあげられます。

花粉症の治療には、一般的な内服治療、点眼薬や点鼻薬による治療の他、レーザー手術、減感作療法などがあります。

抗アレルギー薬

副作用は少ないですが、効果発現に二週間程かかるため、早めの内服開始が必要です。飛散時期は内服を続けます。

抗ヒスタミン薬

速効性はありますが、眠気などの副作用があります。一時的な症状悪化時に使用します。

ステロイド薬

重症の場合に用いますが、長期に使うと副作用もあります。

漢方薬

小青竜湯などの速効性を期待する漢方薬と、花粉症を体内の水分バランスの異常と考え、これを調節して症状を改善させる漢方薬があります。

レーザー手術

花粉の飛散前に鼻粘膜を焼く治療です。日帰りで受けられ、七~八割の効果があります。一時的に鼻閉感を感じることがあり、また症状を抑える治療であって、根治する治療ではない点に注意が必要です。

減感作療法

花粉症が起きない身体に体質改善する治療です。スギ花粉エキスを、長い時間をかけ少しずつ注射し、身体を徐々に慣れさせます。花粉の飛散後から始め、始めの半年は週一~二回、さらにその後二年以上月一回の注射継続を要する根気のいる治療法です。治療が成功すれば薬が要らなくなる可能性もありますが、六~八割の方しか根治しないこと、治療できる専門医が少ないなどの欠点もあります。

毎年花粉症でお悩みの方は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

磐梯町医療センター 齋藤 充