ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

熱傷について<2005年12月>

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新

磐梯山に積雪があったと思えばあっという間に本格的な冬の到来を感じる頃となってきました。一般的に家庭では熱い液体に触れて起こる熱傷が最も多く、沸騰したやかんのお湯をひっくりかえしたり、熱い味噌汁やカップラーメンをこぼしたり、熱いお風呂に落ちたり、アイロンに触れたりと、日常の生活の中で多い外傷のひとつです。特に子どもの事故としても多く、注意が必要です。

炎による熱傷(火傷)では、てんぷら油に引火した火が衣服に燃え移ったり、火事によるものが大半です。

熱傷の重傷度では、深さによって一、二、三度の三種類に分けられており、

  • 一度では表面皮膚の赤みだけであり、局所の冷却のみで治癒することが多いです。
  • 二度熱傷では水ぶくれができ、冷却後も水ぶくれは残ります。これが破れると皮膚がめくれて感染しやすくなり、消毒が必要となります。治癒した後でもケロイドと呼ばれる跡が残りやすいです。
  • 三度熱傷では皮膚は熱で変性し焦げたような黒から褐色になり、痛みもありません。こうなってしまっては正常な皮膚の機能がなくなっているため、この部分の皮膚はいずれ取り除く必要があります。

湯に比べて化学薬品による熱傷では受傷が一瞬であったとしてもその後薬液が皮下に浸透し、より深く重症となっていきます。受傷直後の丁寧な水洗いによる薬液の除去が重要です。

また、見落としがちなのが、低温やけどです。湯たんぽやカイロ、あんかなどの一見それほど熱くないと思われるものでも、同じ位置に長時間触れていることによって重症のやけどをおこすことがあるので注意が必要です。

また、重症化しやすいものでは熱せられた空気や、炎そのものを吸い込んでしまった場合に、気道熱傷となり、受傷後の気道のむくみによって窒息してしまうことがあります。多少にかかわらず、医療機関への受診が必要です。