子どもたちを守るために 磐梯町の取組み(1/2)
突然、学校に侵入してくる不審者や登下校中を狙った卑劣な犯罪など、子どもたちの安全を脅かす事件や事故が全国的に発生し、子どもたちが被害者となる犯罪が年々増加傾向にあります。
こうした犯罪から子どもたちを守るために、今、地域の協力と地域の皆さん一人ひとりの力を必要としています。
地域ぐるみで子どもを守る必要性と学校での対策(1/2)
相次いでおきている子どもを狙った犯罪。磐梯町のような田舎町ではこんな犯罪は?
県内における犯罪の状況をみると、幸い、命が奪われる事件は発生していませんが、子どもたちに必要以上に話しかけるなどの「声かけ事案」の件数は全国的に年々増加傾向にあります。今年に入って県内で発生した声かけ事案の件数は、約46件にも上りました。
さすまたにより不審者を取り押さえました
町では、新入学児童対し、防犯ブザーを配布するなど対策を講じておりますが、6月29日(木曜日)第一小学校において、不審者の侵入に備えての防犯教室を実施いたしました。
当日は、駐在所の小野巡査長が不審者に扮し、不審者が実際に教室内に侵入したことを想定して行なわれ、実践さながらの訓練を行ないました。
訓練では一年生から三年生の担任の先生が連携して児童を体育館に避難させ、同時に連絡を聞いた先生と用務員さんがさすまたを持参して教室へ援護に入り、警察が到着するまで不審者を取り押さえるといった訓練を行ないました。
訓練の後、体育館において全児童を対象に全体会が行なわれ、熊田地域専門官から校外で不審者にあった場合の避難の仕方について具体的な指導を受けました。 しかし、登下校中の子どもたちが狙われることが多いため、学校だけでの対応は難しい状況にあります。
実技指導の様子 | 避難する子どもたち | 不審者に対応する先生 |
小学校では、PTA地区委員を母体として第一小学校で33人、第二小学校で9人に「見守り隊」として、児童の下校状況をも守ると共に、地区の通学路上の安全に関わる道路情報や不審者等の情報を収集し、学校と連携して安全な登下校の確保のためにお願いしております。
具体的に熊田地域専門官から不審者に声をかけられた時の対応について指導を受けました。 また、不審者が近づいてきて、連れて行かれそうになった時の逃げ方や護身術などもおしえていただきました。 |
見守り隊の皆さんの紹介 防犯教室に見守り隊の方も出席いただき、子どもたちに紹介しました。よろしくお願いいたします。 | 先生と危険場所の確認 防犯教室の後、各地区の危険箇所を各地区の役員の方の随行をいただき、点検してまわりました。 |
「さすまた」とは?
- 江戸時代、罪人などを捕らえるのに用いた道具のひとつで、2メートル余の棒の先に、二またに分かれた鉄製の頭部をつけ、これで不審者等ののど首や胴を押さえるものです。各小中学校と幼稚園・保育所には複数設置されております。
関連リンク
地域での取り組みと関係機関との協力体制(2/2)