磐梯町地域包括支援センターだより(No.83):認知症は誰もがかかる可能性のある身近な病気です
認知症は誰もがかかる可能性のある身近な病気です
日本は例に見ないスピードで高齢化社会に突入しています。それに伴い、認知症の人も増加傾向にあり、2025年には認知症の高齢者は470万人に達すると予想されています。 85歳以上の高齢者の4人に1人は認知症にかかるといわれており、今やとても身近な病気といえます。しかし、年を取ったからといってむやみに怖がったり、あきらめたりすることはありません。 今回は、認知症の種類について紹介します。
原因の8割以上は三大認知症と言われています
認知症は引き起こす原因によって数十種類あります。その中でも、1位「アルツハイマー型認知症」、2位「レビー小体型」、3位「脳血管型」が三大認知症と言われています。 「アルツハイマー型認知症」は一番多い認知症で、脳全体が委縮し、機能が全般的に低下していきます。このタイプの特徴は女性に多く、長い時間をかけて脳が変化していき、もの忘れの自覚がなく、人格まで変わってしまうことがあります。 次いで多いのが、「レビー小体型認知症」です。男性に多く、物忘れとともに目の前にないはずのものが見える現象(虫、小動物、人、子どもなど)が現れるのが特徴です。 「脳血管型認知症」は脳梗塞や脳出血など脳血管障害によるものです。
認知症は脳の変化で起こる病気です
認知症とは、さまざまな原因で脳の働きが悪くなって記憶力や判断力が低下し、日常生活にまで支障が出るような状態で、通常の老化による衰えとは違います。
認知症は家族だけでケアするのは難しい病気であり、専門家のアドバイス、地域の支えなどが必要です。家族だけで抱え込まず、かかりつけ医または地域包括支援センター等にご相談ください。