磐梯町地域包括支援センターだより(No.30):介護保険ってどんな保険?
このたび、第4期磐梯町介護保険事業計画(平成21~23年度)が策定されました。磐梯町が行なった介護保険事業計画策定に伴う意向調査の結果において、「介護保険制度についてわかりやすく説明してほしい」と65歳以上の方々がご意見を寄せておられたと伺いましたので、『地域包括支援センターだより』ではシリーズ12回にわたり『介護保険制度』についてお知らせしてまいります。
第1回目は、『介護保険ってどんな保険?』についてお話したいと思います。 地域包括支援センターは、介護保険法に位置づけられた相談機関です!
近い将来日本は、3人に1人が65歳以上の高齢者となる超高齢社会を迎えます。少子化、核家族化、職業を持つ女性が増えていること、介護する家族の高齢化などの課題を抱えた現在の日本において、家族だけで介護することは難しいといえます。そこで、介護を社会全体で支える仕組みが必要となりました。
世界一の長寿を誇る日本です。「加齢」…年をとることは、だれにも起こることです。年をとってもお年寄りおひとりおひとりが、尊厳をもって、その方の力に応じ自立した『老い』を生きられるよう社会全体で支える制度が、介護保険制度です。
これまで、老人医療と老人保健、老人福祉それぞれが分かれて行なわれてきましたが、2000年(平成12年)介護保険制度がスタートし、必要な保健医療サービスと福祉サービスが公平に効率的に提供できるような仕組みとなりました。
さらに2006年(平成18年)4月介護保険制度に、大きな見直しがありました。その中のひとつ、『介護予防~健康で元気に過ごす時間をできるだけ長くする~』に重点を置き、介護が必要になった場合もできるだけ住み慣れた地域で暮らせるよう、『支え合う地域づくり』に取り組んでいくことを社会全体の目的とされました。地域づくりの拠点として、またさまざまな心配ごとを総合的に受け止める窓口として、地域包括支援センターが各市町村に設置されたのも、この年からです。
次回は、『介護保険制度の財源』についてお話します。