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楽しい食生活を送るために [18] 歯を抜いた後には

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年10月18日更新

歯を抜いた。自然に抜けた。多くの人が経験することですが、歯がなくなった後はどうなるのでしょう。歯が抜けたままにしておくと、隣の歯が傾き、上の歯は 下に伸び、歯並びが悪くなります。歯と歯の間に食物がはさまる、歯ブラシが届かないなど、歯を十分に磨くことができず歯周病になります。歯周病は残ってい る歯をさらに悪化させ、噛み合わせが狂って顎の関節に痛みをもたらします。

歯のイラスト

右側の奥歯がなくても左側があるからいいや、と思っていませんか?これはとても危険なことで、左側でばかり噛んでいると負担が過剰になり、噛めている歯も 失うことになります。人間の歯は前後左右の歯がバランスよく働いて食物を噛んでいるのです。どこか一箇所でも欠ければバランスが崩れ、やがて歯周病や顎関 節症に移行するのです。そうならないために、歯を抜いたら、できるだけ早く歯並びを回復する必要があるのです。

それでは、どのような方法で歯並びを回復するのでしょうか。一本や二本の歯が抜けた程度であれば、残っている歯を橋渡しするブリッジで対応できます。それ 以上の本数を抜いた場合は、ブリッジが不可能になり、バネの付いた取り外しの入れ歯を入れることになります。最近はインプラントという治療法もあります が、適応するのは顎の骨がしっかりしている場合に限られます。また、インプラントは保険給付外の治療法なので治療費が高額になります。保険の範囲で治療す るなら取り外しの入れ歯を選択することになります。新しく入れ歯を作るには、何度か来院していただく必要があります。また、初めての入れ歯は違和感があ り、慣れるまで時間がかかるものです。しかし、歯が抜けたまま放置し、せっかく作った入れ歯も外したままにしていると、もっと多くの歯を失うことになりか ねません。歯を抜いたあとは入れ歯を入れましょう。

入れ歯に関するご相談は医療センターまで。

奥羽大学歯学部附属病院 今関 肇

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