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会津赤枝彼岸獅子

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月1日更新
会津赤枝彼岸獅子

会津平野の雪も消え、田の畦(あぜ)が乾きはじめるとお彼岸を迎える時期になります。「暑さ、寒さも彼岸まで」と言われ、春彼岸を迎えると各地で彼岸獅子の笛や太鼓が聞こえてきます。

会津赤枝彼岸獅子の舞い

町指定民俗文化財に指定されている赤枝獅子舞は、鞨鼓(かっこ)獅子舞といわれ、彼岸に踊ることから彼岸獅子と呼ばれています。

会津に伝わる獅子舞には、「東山天寧」「川南小松」「下柴」「荒久田」「猪苗代西久保」「大和田」「赤枝」等に伝えられているが、以前は20数組の獅子舞があったといわれています。

獅子舞の由来については諸説があり、「関柴の下柴」「東山の天寧」等から伝えられたとされるが定かではありません。

赤枝彼岸獅子舞の特徴として、最も所作が華やかで芸能化が進んでおり、荒々しさと野趣(やしゅ)にあふれた力量感あふれる舞として知られています。

伝承

この赤枝彼岸獅子を伝承しているのは赤枝青年会です。伝承者は皆、長男のみです。長男伝承であるがゆえ二男以下の者は参与できません。

これには理由があります。それは、他に舞の特技がうつされることは、悪疫削除の神力が衰えるものと信じられてたからに他なりません。伝承の鉄則は現在でも固く守られています。

2月から約1ヶ月間ほど舞の練習を行い、彼岸入の初日は 会津若松市大町通り、彼岸入2日目は磐梯町大寺地区、彼岸の中日(春分の日)は赤枝地区を舞います。

赤枝彼岸獅子の伝承

彼岸の中日に行う赤枝地区では、早朝より約100戸の家々を回り、先祖の霊を慰め五穀豊穣を願う。

まさに、伝統芸能を愛する心と青年たちの情熱があってこそ、現在まで支えてきたに違いありません。

獅子舞の種目は16あり、「通り笛」から始まり「笛」で終わります。「通り笛」は家から家に行くまでの曲であり、「笛」は舞がすべて終わった時の曲です。

種目を決めるのは弓を持つ「弓持ち」がその都度決め、一つの舞が終わるごとにかけ声をかけます。(写真右 弓舞(弓くぐり))

舞の種目
1.通(とお)り笛三匹舞9.角(つの)かき大形(おおがた)三匹舞
2.三(み)ツ笛(ふえ)三匹舞10.ふりかえ三匹舞
3.打込(ぶっこ)み三匹舞11.足見山見(あしみやまみ)三匹舞
4.雌獅子舞(めじしまい)(後・先)雌獅子のみ12.角力(すもう)(後・先)三匹舞
5.とわり舞とわりのみ13.岡崎(おかざき)三匹舞
6.太夫舞(たゆうまい)太夫のみ14.くずし三匹舞
7.のめり小形(こがた)15.棒がえし(ぼう)とわりのみ
8.太鼓(たいこ)(つくばね)三匹舞16.弓舞(ゆみまい)(弓くぐり)太夫のみ

獅子頭と衣装

ここで、獅子頭と衣装についてふれておきたい。皆さんご存知だったでしょうか。獅子が着る衣装に描かれている鳳凰がそれぞれ違うことを。太夫ととわりが着る衣装の鳳凰はくちばしが閉じていますが、雌獅子が着る衣装の鳳凰はくちばしが開いています。くちばしの向きにもご注目いただきたい。(写真下)

また普段見ることはできませんが、太夫・雌獅子・とわりでは角の本数が違っています。

今年の彼岸獅子は注意してご覧いただきたいと思います。

獅子頭と衣装

赤枝彼岸獅子

赤枝彼岸獅子 2015の様子についてはこちらから

赤枝彼岸獅子 2016の様子についてはこちらから

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